モフセン・マフマルバフ監督『川との対話』特別上映会(6/17~20)@アテネフランセ

「イラン映画を福岡の宝物に」(AIFM)プロジェクト
モフセン・マフマルバフ監督『川との対話』特別上映会

Special Screenings:Talking with Rivers by Mohsen Makhmalbaf
https://athenee.us15.list-manage.com/track/click?u=15d63f381d8f182dd4ab0960d&id=992740993f&e=bdd5fd1fca

2025年6月17日(火)–6月20日(金)(4日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター

■上映スケジュール
※チケットは1回目の上映30分前から当日上映分を販売します。

6月17日(火)
◆16:40 ビデオメッセージ「マフマルバフ監督『あの家は黒い』を語る」『あの家は黒い』『川との対話』(計83分)
◆18:30 『苦悩のリスト』(67分)
トーク:
石坂健治(日本映像学会アジア映画研究会代表)
山口吉則(「イラン映画を福岡の宝物に」(AIFM)プロジェクト代表)

6月18日(水)
◆17:10 『サイクリスト』(83分)
◆19:00 ビデオメッセージ「マフマルバフ監督『あの家は黒い』を語る」『あの家は黒い』『川との対話』(計83分)

6月19日(木)
◆16:40 ビデオメッセージ「マフマルバフ監督『あの家は黒い』を語る」『あの家は黒い』『川との対話』(計83分)
◆18:30『サイクリスト』(83分)
トーク:ショーレ・ゴルパリアン(映画プロデューサー)

6月20日(金)
◆17:20『苦悩のリスト』(67分)
◆19:00 ビデオメッセージ「マフマルバフ監督『あの家は黒い』を語る」『あの家は黒い』『川との対話』(計83分)

主催:「イラン映画を福岡の宝物に」(AIFM)プロジェクト アテネ・フランセ文化センター
共催:日本映像学会アジア映画研究会
協力:Makhmalbaf Film House 福岡市総合図書館 コミュニティシネマセンター
映画美学校  株式会社スモールトーク


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2024年12月26日『川との対話』上映+ モフセン・マフマルバフ監督トーク
左から映画監督で東京藝大教授の筒井武文さん、モフセン・マフマルバフ監督、ショーレ・ゴルパリアンさん
(渋谷ユーロライブにて)

TUFS Cinema SDGsを考える映画特集『自然と未来~オーストリアとブータンからの学び~』『イスラームの変革者〜女性イマームの誕生〜』(7/6)

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東京外国語大学TUFS Cinema SDGsを考える映画特集
『自然と未来~オーストリアとブータンからの学び~』『イスラームの変革者〜女性イマームの誕生〜』
https://www.tufs.ac.jp/event/2025/250706_c01.html

日時:2025年7月6日(日) 13:00開映 (12:40開場、16:50終了予定)

会場:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/contact/


プログラム
『自然と未来~オーストリアとブータンからの学び~』本編上映(43分)
上映後トーク(45分) 古川 高子(東京外国語大学 世界言語社会教育センター 特任講師)

休憩

15:00上映開始
『イスラームの変革者〜女性イマームの誕生〜』本編上映(59分)
上映後トーク(45分) 村山 木乃実(東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員)

★入場無料、事前登録制、一般公開

事前登録フォーム 
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc250706form/
*会場での参加登録も可能(満席の場合、事前登録者を優先)

共 催 東京外国語大学TUFS Cinema
    日本映像翻訳アカデミー(JVTA)
    東京外国語大学大学の世界展開力強化事業(米国等) ― 太平洋を『架橋』するブリッジ・パーソン養成プログラム (TP-Bridge) ―


作品紹介①
『自然と未来~オーストリアとブータンからの学び~』
英題 DAY ZERO | Austria and Bhutan – A Glimpse Into the Future
監督・脚本:ニルス・ベーカンプ
撮影:フェリクス・クライクスハイム、ミラン・トゥカーシク
編集:アンドレア・ペク
音楽:イリヤ・ケスター
製作:ヴィヴィアン・シュレーダー
出演:ニルス・ベーカンプ、ジュリア・キム、ティンレイ・ナムギエル
2020年/ドイツ/43分/ドイツ語・英語/日本語字幕

あらすじ
監督のニルス・ベーカンプがブータンとヨーロッパを旅しながら、気候変動と人間の暮らしの関係を見つめ直すドキュメンタリー。自然と調和したブータンの有機農業やGNH(国民総幸福量)の思想を通して、私たちの消費行動や価値観に問いを投げかける。

作品紹介②
『イスラームの変革者〜女性イマームの誕生〜』
英題 The Reformist – A Female Imam
監督:マリー・スコウゴー
撮影:マリー・スコウゴー、スンヒ・エンゲルストフト、マティアス・ニューホルム・シュミット
編集:ビエル・アンドレス
音楽:フィリップ・ボワ=ヴィヴ
製作:ビエル・アンドレス
出演:シェリン・カーンカン、サリハ・マリー・フェッテ、ヒシャム・モーナ、ファイズ・カーンカン
2019年/デンマーク/59分/デンマーク語・スウェーデン語・アラビア語・英語

あらすじ
女性主導によるモスクの開設を目指すイマーム、シェリン。イスラム教に対する誤った認識や恐怖が広がりつつある現実に際し、シェリンを中心とするモスクのメンバーは従来のジェンダー・ヒエラルキーからの脱却を推進する。そんな彼女の挑戦は支持を集める一方で、組織内の対立も表面化する。


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TUFS Cinemaアラブ映画特集『土地と海』(7/19)

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東京外国語大学TUFS Cinemaアラブ映画特集『土地と海』
https://www.tufs.ac.jp/event/2025/250719_c01.html

日時:2025年7月19日(土) 14:00開映 (13:40開場、16:45終了予定)

会場:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/contact/

プログラム
監督からのメッセージ(動画上映)
Daniele Rugo(映画監督)・Carmen Abou Jaoudé(共同製作者)
映画『土地と海』本編上映(73分)
上映後解説/トーク:
岡部友樹(神戸大学)
児玉恵美(日本学術振興会PD・専修大学)
司会:黒木英充(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)

★入場無料、事前登録制(先着500名)、一般公開
事前登録フォーム 
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc250719form/
*会場での参加登録も可能(満席の場合、事前登録者を優先)

作品紹介
『土地と海』原題 The Soil and The Sea(アラビア語 Bahr wa Turab)
監督:ダニエル・ルーゴ
共同製作者:カルメン・アブー・ジャウデ、ダニエル・ルーゴ
原作テキスト・ナレーション:イリヤース・フーリー
2023年/レバノン・イギリス/73分/アラビア語

あらすじ
レバノンでは、内戦(1975–90)の勃発から50年の節目を迎える今もなお、庭園や学校、海の底など、市民生活の場や町の風景のあちこちに多くの遺体が埋もれており、家族らは愛する人の遺骨の帰還を待ち続けています。本作は、地中に隠されたレバノンの歴史と、いまだ癒えない人々の悲しみに光をあて、内戦の記憶と向き合うことの重要性を問いかけます。監督のダニエル・ルーゴ氏は、証言者の顔をあえて映さず、その声を紛争中の映像や現在の風景と重ねることで、内戦の暴力とその残された影響を静かに、しかし力強く描いていきます。

本作について
本作『土地と海』は、レバノン内戦によって行方不明となった人々と、その家族が抱える沈黙と苦悩に迫るドキュメンタリーです。ナレーションを務める作家の故イリヤース・フーリー氏(1948–2024)は、レバノンの海を、遺体が沈む無数の集団墓地として語ります。その風景に重ねられる家族の「声」は、平凡に見える場所に眠る暴力と死の記憶を呼び覚まします。顔を映さず、声と風景だけで構成される映像は、拉致・強制失踪という「見えない暴力」の本質と、それに抗う記憶の回復、そして対話の重要性を静かに訴えかけます。残された家族が求めるのは「真実」と「遺骨」、すなわち故人を尊厳をもって迎え入れることです。集団墓地の保存や証言の記録は、忘却に抗う手段であり、移行期正義への第一歩でもあります。こうした問題は、レバノンに限らず、ボスニア、イラク、コロンビアなどの内戦後の社会にも共通するものであり、世界各地で起こる紛争の記憶と正義をめぐる課題と深く響き合っています。


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TUFS Cinemaアラブ映画特集『フェミニスト・インシャッラー:アラブ・フェミニズムの歴史を語る』(7/14)

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東京外国語大学TUFS Cinema

アラブ映画特集『フェミニスト・インシャッラー:アラブ・フェミニズムの歴史を語る』

https://www.tufs.ac.jp/event/2025/250714_c01.html

日時:2025年7月14日(月)18:00開映 (17:30開場、20:30終了予定)

会場:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/contact/

プログラム
18:00-19:00 映画『フェミニスト・インシャッラー:アラブ・フェミニズムの歴史を語る(Feminists Insha’Allah! The Story of Arab Feminism)』本編上映
19:00-19:10 休憩
上映後解説/トーク
19:10-19:20 解説:後藤絵美(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授)
19:20-20:00 パネルディスカッション
司会:後藤 絵美
パネラー:
カラム・アッバース(エジプト・カイロ大学文学部哲学科講師)
岡崎 弘樹(亜細亜大学国際関係学部准教授)
鷹木 恵子(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー)
※同時通訳あり(協力:大学院日英通訳・翻訳実践プログラム)
20:00-20:30 Q&A

★入場無料、事前登録制(先着500名)、一般公開
事前登録フォーム 
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc250714form/
*会場での参加登録も可能(満席の場合、事前登録者を優先)

作品紹介
『フェミニスト・インシャッラー:アラブ・フェミニズムの歴史を語る』
原題 Feminists Insha’Allah! The Story of Arab Feminism
監督:フェリエル・ベン・マフムード (Feriel Ben Mahmoud)
2014年/フランス/52分/アラビア語・フランス語

あらすじ
20世紀初頭のフェミニズムの「誕生」から、現代の若い活動家たちによるインターネットやアートを用いた運動まで、エジプト、モロッコ、アルジェリア、チュニジアを舞台に、過去100年の展開を見ていきます。「女性の解放」がナショナリズムや植民地主義からどのような影響を受けたのか、各地で何が求められ、どのような声があげられてきたのか、未公開のアーカイブや活動家たちの独占インタビューを交えながら、歴史的な視点からアラブ・フェミニズムに迫ります。

本作について
映画監督であり作家でもあるフェリエル・ベン・マフムードは、本作において20世紀初頭から21世紀まで、レバノンから、チュニジア、エジプト、アルジェリア、モロッコ、サウジアラビアまで、時間的・空間的に移動を繰り返しつつ、アラブ女性を取り巻くジェンダー公正のための闘いに光をあてていく。映画の舞台はアラブ地域であるが、その中で投げかけられるのは、地域に限定されない普遍的な問いである。作品の最後に「私はアラブ世界の女性たちの運動を支持します」というプラカードをかかげる人々が映し出されるが、日本を含む世界における近年のフェミニズム運動の高まりとのつながりという点でも、今、自分たちの周りで何が起きているのか、何が必要なのかを考えるきっかけの一つになればと願っている。


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映像女性学の会 第53回女性監督作品上映会 『30年のシスターフッド ~70年代ウーマンリブの女たち~』

■上映作品
30年のシスターフッド ~70年代ウーマンリブの女たち~

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(2004年/57分/監督:山上千恵子・瀬山紀子)
70年代のウーマンリブ運動の波の中で自分を発見し、呼応して、それぞれの人生を歩み続けた女性たち。
30年の歳月を経て再び出会い、当時の思いを語り始める。
※この作品は、台湾上映をはじめ、フィルモア女性映画祭(イスタンブル)招待上映、アメリカの11大学上映ツアー(1か月間)などで世界中で上映された。

2025年4月29日(火・祝)  
13:30~16:00
場所 渋谷インクルーシブシティセンター アイリス
(渋谷区文化総合センター大和田8F)
参加費無料 カンパ歓迎   
定員30名 予約不要
ゲスト 山上千恵子さん/瀬山紀子さん(上映作品共同監督)
※上映後はトークゲストのお話と交流会となります。 

■山上千恵子プロフィール 
1980年代、ビデオで女性の問題や活動等を記録し始める。82年、優生保護法改悪阻止の記録「女たちは元気です!」制作。90年代に横浜女性センターの女性のからだとこころのビデオ制作、TVなどフリーランスとして制作にかかわる。2001年「Dear Tari」で、ソウル女性映画祭でアジアンショートコンペティション観客賞、台北女性映画祭招待作品として上映。2004年、女たちの歴史プロジェクトを瀬山紀子と立ち上げ、「30年のシスターフッド」制作。2011年「姉妹よ、まずかく疑うことを習えー山川菊栄の思想と活動」、2014年「潮風の村から」、2017年「たたかいつづける女たち」など制作。2024年には、フランスのシモーヌ・ド・ボーボワールセンターで「30年のシスターフッド」を上映。

■瀬山紀子プロフィール 
 「30年のシスターフッド」の制作に関わったほか、連連影展FAV(フェミニスト・アクティブドキュメンタリー・ビデオフェスタ)メンバーとして、映像の配給、上映会の企画に関わる。現在は、埼玉大学ダイバーシティ推進センター教員。公務非正規女性全国ネットワーク(はむねっと)共同代表。
主催 映像女性学の会   
お問い合わせは小野まで(mail:ycinef@yahoo.co.jp ℡:090-9008-1316)

なお、この作品はシネマジャーナル64号にて、山上千恵子監督が作品紹介を書いています。また、シネマジャーナル68号では『30年のシスターフッド』のアメリカ上映報告が掲載されています。