52回目の上映会は、1970年代から2000年代にいたるまで、フェミニズムを映像作品として表現されている映像作家・出光真子さんの作品を上映します。
日程 10月19日(土)13:30~16:00
場所 渋谷インクルーシブシティセンター アイリス
(渋谷区文化総合センター大和田8F)地図
参加費無料 カンパ歓迎
定員30名 予約不要
※今回は作品監督のゲストトークはありません。
山上千恵子さんをはじめ、出光作品にかかわった関わった方との交流会になります。
上映作品 出光真子作品
■上映作品
『シャドウ パート1』 (1980年/25分30秒)
“ユングのシャドウ(影)の概念を使って抑圧されている女性のパーソナリティの側面を探っている。
日頃は隠している自分を人目にさらせと言われた女性たちはそれぞれの方法で反応する。
『たわむれときまぐれと』 (1984年/15分50秒)
子どもたちが独立した後の母親である出光自身の気持ちを淡々と述べた作品。窓から差し込んでいる初冬の日差しや庭の植物、家の壁、影を静かに映しだしながら語られる出光のモノローグ。
『清子の場合』 (1989年/24分20秒)
主婦という役割におさまりきれないエネルギーを持った女を日常生活は凶器となって追いつめていく。自己表現の道を閉ざされた画家志望の女の悲痛な叫びを描いた傑作。1991年にモンディアルビデオ祭で最優秀実験作品賞、1992年にシモーヌ・ド・ボーボワール・フィルム&ビデオ祭で奨励賞を受賞した作品
※上映作品紹介は Mako Idemitsu – Media Artist – film & video works by a woman since 1970s より
■出光真子プロフィール
1940年、東京生まれ。早稲田大学に進み国史を専攻。卒業後、アメリカに渡り画家 サム・ フランシスと結婚。二児の母。70年、UCLAで実験映画の授業を聞き、これを契機に フイルム作品を撮る。73年、帰国し、アメリカと日本を往復する生活の中で、「場所」をテーマ にした作品を撮る。80年、ビデオを中心に『グレート・マザー』シリーズ等の日本の家庭を舞台にした作品を多数発表し、ニューヨーク近代美術館、ポンピドー・センター など多くの美術館に収蔵されている。わが国では最もキャリアの長い女性映像作家。「彼女は、リアリズム美学の背後にある男性主体のイデオロギー偏向の仮面をも暴き出そうとするのである。」 (スコット・ナイグレン)。 著書に「ホワット・ア・ウーマンメイド ある映像作家の自伝」、小説「ホワイトエレファント」がある。
主催 映像女性学の会
お問い合わせは小野さんまで(mail:ycinef@yahoo.co.jp ℡:090-9008-1316)
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