TUFS Cinemaイラン映画特集『ウォーデン 消えた死刑囚』(2/18)
東京外国語大学TUFS Cinema
イラン映画特集『ウォーデン 消えた死刑囚』
https://www.tufs.ac.jp/event/2023/240218_c01.html
日時:2024年2月18日(日)14:00開映(13:40開場、16:30終了予定 )
会場:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/contact/
プログラム
映画『ウォーデン 消えた死刑囚』本編上映(91分)
上映後トーク 森島 聡 (東京外国語大学非常勤講師)
司会 佐々木 あや乃(東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)
★入場無料、事前登録制(先着500名)、一般公開
事前登録フォーム
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc240218form/
*会場での参加登録も可能(満席の場合、事前登録者を優先)
主催:東京外国語大学TUFS Cinema
共催:イラン・イスラム共和国大使館 イラン文化センター
協力:東京外国語大学多言語多文化共生センター
このイベントは、東京外国語大学 建学150周年記念タイアップイベントです。
『ウォーデン 消えた死刑囚』作品紹介
監督・脚本:ニーマー・ジャヴィディ(『メルボルン』)
出演者:ナヴィード・モハンマドザーデ(『ジャスト6.5』)、パリナーズ・イザドヤール
2019年/イラン/91分/ペルシア語/日本語字幕
原題: Sorkh pūst
受賞歴:イラン映画賞作品賞・撮影賞・主演男優賞・ヴィジュアルエフェクト賞
イラン映画批評家&脚本家賞・監督賞・脚本賞・美術賞・創造的演技賞
ファジル国際映画祭 審査員特別賞
あらすじ
革命以前の1966年、イラン南部の刑務所は、新空港建設のため立ち退くことになった。所長のヤーヘド少佐は、新刑務所への囚人移送任務を実行していた。任務達成後に大きな出世を約束され、それは彼にとって難しいことではないはずだった。ところが一人の死刑囚が行方不明との報告が届く。所外への脱走はあり得ないと判断した少佐は所内の徹底した捜索を決意する。事情を聞くために死刑囚を担当していたソーシャルワーカーを呼び寄せるが、美しく聡明な彼女に以前から少佐は惹かれていた。
本作について
本作品は、イラン・イスラム革命以前の時代の刑務所を舞台としている。成人女性の外出にはスカーフやチャードルなどの着用を求められる、今日とは異なる時代のイラン社会を描くにあたり、登場する女性たちが帽子や民族衣装を身にまとうことで違和感ない演出となっている。1978-9年の革命から40年を経て、このような娯楽ミステリー作品を受容する素地が養われてきたといえよう。
原題を直訳すれば「赤肌」となるが、これは行方不明となった死刑囚を指している。ストーリーはこの死刑囚の存在が鍵となる。その人柄や死刑囚となった理由が明かされる過程で、所長にとって単なる任務だったものが次第に切実な問題へと変化してゆく。そこにはイラン人が思い描く、権力と義理人情の関係が鮮明に描き出されている。(森島 聡)
★シネジャ作品紹介:http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/479345764.html
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https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/screening-schedule#Recently
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