TUFS Cinema南アジア映画特集『神に誓って』(12/16)

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東京外国語大学TUFS Cinema 
南アジア映画特集『神に誓って』
https://www.tufs.ac.jp/event/2023/231216_c01.html

日時: 2023年12月16日(土)14:00開映(13:30開場、17:30終了予定 )

会場:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/contact/

プログラム
映画『神に誓って』 本編上映(168分)
上映後トーク 萬宮 健策(東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)
司会 萬宮 健策(東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)

★入場無料、事前登録制(先着500名)、一般公開

事前登録フォーム 
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc231216form/
*会場での参加登録も可能(満席の場合、事前登録者を優先)

作品紹介
『神に誓って』 原題:Khuda Kay Liye
監督 ショエーブ・マンスール
出演 シャーン、イーマーン・アリー、ファワード・アフザル・ハーン
2007年/パキスタン/168分/ウルドゥー語、英語、パンジャービー語、アラビア語、パシュトー語/日本語字幕

あらすじ
ロンドンに暮らす大学生マリアムは、恋人との結婚を前に、生まれて初めて父の故郷パキスタンを訪れる。古都ラホールでは、いとこのマンスールとサルマド兄弟がミュージシャンとして活躍していた。しかし弟は「音楽はイスラームの教えに反する」という原理主義指導者の言葉に傾き、やがて音楽を棄ててしまう。兄は弟を気遣いながらも音楽を究めるためアメリカへ留学。そんな折、9.11事件が起こった…

主催:東京外国語大学TUFS Cinema
協力:ShoMan Productions
   岡口良子
   藤井美佳
   東京外国語大学南アジア研究センター
   東京外国語大学多言語多文化共生センター


受賞歴 2008年アジアフォーカス・福岡国際映画祭福岡観客賞
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(撮影:景山咲子)

★2008年アジアフォーカス・福岡国際映画祭で初めて拝見して以来、何度か観る機会のあった素晴らしい作品です。 イスラーム映画祭でも、亡き麻田豊氏が監督にご連絡を取り、フィルムを取り寄せて上映されました。 今の時代にこそ観てほしい作品です。
福岡で上映される前に、東京で行われたレクチャーの模様をスタッフ日記に書いていましたので、ここに転載しておきます。 (景山咲子)

2008年8月4日(月)国際交流基金の招聘で来日されたパキスタンのショエーブ・マンスール・ハーン氏の講演会へ。今年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映される『神に誓って』(原題:Khuda Kay Liye)の監督で、長年テレビ番組やドラマを手がけ、作詞作曲もされる多才な方。講演では、是非この映画の話をしたいとのことで、まだ見ていない参加者のために、字幕監修をされた東京外国語大学の麻田豊氏が、169分という長い作品の要点を20分程にまとめて見せてくださいました。(麻田さん、ご苦労さま!)
時代は、2001年9月11日の前後。パキスタンの比較的上流階級の家庭に育ち、音楽家を目指していた兄弟の歩む正反対の人生を描いたもの。兄マンスールは、9.11の直前にアメリカに留学。警察の拷問を受けたりしながらも、キリスト教徒の学友ジェイニーと恋に落ち、音楽の勉強を続けます。かたや、弟サルマドは宗教指導者に洗脳され、音楽を捨て原理主義者となります。兄弟の従姉マリヤムは、イギリス育ち。パキスタン人である父親は、イスラーム教徒の女性はイスラーム教徒としか結婚してはならぬと、マリヤムを無理矢理サルマドと結婚させます。
監督は、9.11事件の後のパキスタンの置かれている状況を背景に描きながら、イスラームという宗教をどう捉えたらいいのか?と、自国パキスタンを含めたイスラーム教徒自身に問いかけたかったといいます。様々な問題を提示しながらも、ドラマとしても楽しませてくれる長さを感じさせない作品


◆TUFS Cinema その他の上映会予定はこちらで!
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/screening-schedule#Recently


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