TUFS Cinemaウズベキスタン民族誌映画上映会『神授の花:フェルガナの女性とイスラーム』(7/22)
東京外国語大学TUFS Cinema
映画上映会『神授の花:フェルガナの女性とイスラーム』
https://www.tufs.ac.jp/event/2023/230722_c01.html
日時 2023年7月22日(土)13:00開映(12:40開場、16:00終了予定)
会場 東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
(東京都府中市朝日町3-11-1、西武多摩川線「多磨」 駅下車 徒歩5分)
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/contact/
プログラム
映画『神授の花:フェルガナの女性とイスラーム』本編上映
トークセッション
和崎聖日(中部大学)
アドハム・アシーロフ(ウズベキスタン科学アカデミー歴史研究所)
木村暁(東京外国語大学)
赤堀雅幸(上智大学)
司会 木村 暁
★入場無料、事前登録制(先着500名)、一般公開
事前登録フォーム
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc230722form/
*会場での参加登録も可能(満席の場合、事前登録者を優先)
主催:TUFS Cinema、東京外国語大学中央アジア専攻、科研費「現代中央アジアのタサウウフをめぐる人類学的研究:スーフィー詩への注目から」(JP18K12604;研究代表者:和崎聖日)、科研費「イスラームおよびキリスト教の聖者・聖遺物の人類学的研究」(JP19H00564;研究代表者:赤堀雅幸)
後援:上智大学イスラーム地域研究所
協力:東京外国語大学多言語多文化共生センター
上映作品:『神授の花:フェルガナの女性とイスラーム』
2021年/日本・ウズベキスタン/23分/ウズベク語、タジク語、アラビア語/日本語字幕
監督 イクバール・メリコズィエフ
制作 和崎聖日、アドハム・アシーロフ
脚本 木村暁、和崎聖日、アドハム・アシーロフ
撮影 シャフルフ=ミルザー・イナムジャノフ
編集 和崎聖日、ムハンマド=バーブル・マウラーノフ
翻訳 木村暁、和崎聖日
あらすじ:中央アジアはフェルガナ盆地、ウズベキスタン共和国領内の一村。ここでは毎春、ハナズオウの一種である「神授の花」(グリ・アルムガーン)が赤紫色に開花する頃、同じ名を冠した祭礼が催される。村内にある聖者ドースティ・フダー(神の友)の墓所に寄り集ったウズベク人とタジク人の女性たちは、花見と廟参詣、食事と儀礼をともにする。アッラーへの祈願、預言者への祝祷、聖者への崇敬、先祖への供養。このひと連なりの信仰実践のうちに、言語と民族を超えた一体感がかたちづくられる。
本作について: ドースティ・フダーは18〜19世紀に生きたスーフィーであり、イスラーム信仰の厚さで知られ、死後も霊験あらたかな聖者として人々の崇敬を集めてきました。その墓廟周辺はウズベキスタンの独立後、国定の参詣地の一つとして保護と整備の対象になっています。興味深いことに、敷地内に植わる「神授の花」はよそでは咲かないと信じられ、それは奇蹟譚としても語られます。あたかもアッラーによる奇蹟が聖者の存在を介してこの世に顕現しているがごとくです。女性の参詣者たちが「神授の花」にさかんに願掛けの糸を結いつけるのも、これと関係するのでしょう。本作は、現代中央アジアにおけるイスラーム復興の具体相の貴重な記録にして、日本・ウズベキスタン合作になる映像人類学作品の草分けです。東京ドキュメンタリー映画祭2021に入選しました。 (木村暁)
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