東京外国語大学TUFS Cinema
スイスドキュメンタリー映画『緑の山』上映会
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/2022/10/18/221213/
日時:2022年12月13日(火)17:00開映(16:40開場)
会場:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/contact/
プログラム
映画『緑の山』本編上映
トーク:古川高子(東京外国語大学教員・『緑の山』字幕翻訳者)
質疑応答
★入場無料、事前登録制(先着250名)、一般公開
事前登録フォーム
https://forms.gle/hiGhBknPq9uv4gNQ9
*会場での参加登録も可能(満席の場合、事前登録者を優先)
『緑の山』
監督・原案:フレディ・M・ムーラー
撮影:ピオ・コラーディ
編集:カトリン・プリュス
録音:フロリアン・アイデンベンツ
1990年/スイス/スイス・ドイツ語/カラー/128分
*作品について*
1986年、スイス・アルプスの山間で放射性廃棄物処理場の建設計画が持ち上がる。土地と自分たちのルーツを守ろうとする反対派と賛成派に分かれた住民たちを監督ムーラーが追っていく。チェリノブイリ原発事故が起こった丁度同じ頃に、スイス連邦政府・NAGRA(ナーグラ:国立放射性廃棄物管理協同組合)はニトヴァルデン準州ヴェレンベルクに最終廃棄物処理場を建設しようと計画した。これに対し、地域住民の抗議団体が形成される。それを知ったムーラーは、記録映画を撮ることを決心し、支持者と反対派にインタヴューを始めた。放射性廃棄物処理場建設によって直接影響を被る人々の核(放射線)に対する恐怖やら、ヴェレンベルクで数世代にわたって暮らしてきた家族が、自身のルーツと生活の地を奪われることへの思いをえぐり出していく。さらに政治家、地質学者、医学者など様々な立場の人々へとインタヴューの対象が拡大され、この処理場建設が一過性の、限定された地域の問題に止まらず、時間の尺度としては人間の寿命をはるかに超えたスケールの問題であることを描きだす。ムーラーはこの作品を「子どもたちと子どもたちの子どもたち」に捧げており、次世代に対して責務を負うべき大人たちに問いを突きつけている。30年余を経た今日、同じ「核処理問題」に直面する私たちも学ぶところの多い作品である。
2017年度山形国際ドキュメンタリー映画祭参加作品。
主催:東京外国語大学海外事情研究所
東京外国語大学TUFS Cinema
協力:東京外国語大学多言語多文化共生センター
◆TUFS Cinema これかの上映会予定はこちらで!
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/screening-schedule#Recently
この記事へのコメント