2018ベストテン 熊谷睦子

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★僕の帰る場所
今の日本映画界でこんなに誠実な映画づくりをしている作品がどのぐらいあるだろう。
藤元明緒監督、渡邉一孝プロデューサーのこれからにも期待。


★大和(カリフォルニア)
沖縄と基地の問題はすぐ浮かぶけれど、大和市のことは全然知らなかった。宮崎大祐監督が地元への愛憎交え描いた傑作と思う。韓英恵も素晴らしい。

★海を駆ける
ディーン・フジオカの映画と思って見たら、命についてのアジア的な寓話だった。深田晃司監督の実はアナーキーな部分が現れた作品と思う。

★教誨師
死刑囚と牧師の対話だけなのに、映っていないことまでを想像させる。
罪とは?悪人とは?大杉漣さん、もういないなんて信じられない。


★泳ぎ過ぎた夜
北国生まれの私にとって、真っ白な雪の世界はとても映画的。
「僕の帰る場所」もだけど、子供の表情をどうやって撮ってるんだろうと思った。


★パンク侍、斬られて候
石井岳龍監督の「爆裂都市」を高校時代に見たのがきっかけで日本映画を好きになったので、この作品は涙ものでした。

★最初で最後のキス
これも自分の高校時代を見ているようでした。でもラストは衝撃。この作品を個人の方が気に入って配給するために会社を作ったというのも驚きました。

★スリー・ビルボード
映画ももちろんだけど、アカデミー賞の主演女優賞のスピーチ!何度動画で見返したか。
「教誨師」のように人物像が多層になっていて、映画という表現の懐の広さを感じた。


★フロリダ・プロジェクト
罪を憎んで人を憎まずという言葉があるけど、生きるために罪を犯す人を、責めることが正しいのだろうか。
この映画も子供の表情が素晴らしい。


★アイ,トーニャ
モデルがいる実話なのだけど、これもまた憎みきれない人物たちばかりで。エンドクレジットの本物の映像がそっくりでビックリ。

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