2022シネマ鑑賞 SH

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(C)2022 Blue Island project

ビックリするほど見てなかったんですが、やはり、かつての香港ファンとして書いておかなくては。
順番はランクには関係ありません。心に残った作品を上げました。

1.『Blue Island 憂鬱之島』
香港の人々は鑑賞出来たのかしら。事実と物語、涙しました。

2.『時代革命』
 あれだけ楽しませてくれた香港が、、ひたすら哀しいです。

3.『ボケますから、よろしくお願いします。』『ボケますから、よろしくお願いします。〜おかえりお母さん〜』
 人生の先輩に教えて頂きました。
そして信友直子監督も次のヤン ヨンヒ監督も家族は大変、晒しだされるのねと。汗

4.『スープとイデオロギー』
私のベスト1!元々ヤンヨンヒ監督のファンですが、今回でご母堂の謎解きが出来た様な。しかし激動の世界をよく歩んでこられたと。涙

5.ウクライナに関する4本
『ミスター・ランズベルギス』
『ウクライナから平和を叫ぶ』
『ナワリヌイ』
『バビ・ヤール』

ソ連邦が頭に残ってる世代として、ウクライナは原発事故と『ひまわり』でしたが、ロシア侵攻以来の映画作品に自分の無知をひたすら反省。
そしてセルゲイ・ロズニツア監督は文字通り鬼才と。

6.『ドキュメンタリー映画 岡本太郎の沖縄』
芭蕉布に興味を持った昨今、特別に興味津々でした。

7.『パラレル・マザーズ』
ペドロ・アルモドバル監督もペネロペ・クルス作品も久しぶりに観た様な。色彩感覚が兎も角素晴らしい、勿論作品もですが。

8.『ボイリング・ポイント 沸騰』
優待券消化で見ましたが、面白かったです。舞台裏作品は好きです。


2022年 ベスト5 加藤久徳

邦画
〇PLAN75
〇桜色の風が咲く
〇マイ・スモールランド
〇シン・ウルトラマン
〇ハケンアニメ
次点 恋は光


洋画
〇クライ・マッチョ
〇ドンバス
〇親愛なる同志たちへ
〇オフィサー・アンド・スパイ
〇アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版
次点 君を想い、バスに乗る


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©︎MA.JA.DE FICTION / ARTHOUSE TRAFFIC / JBA PRODUCTION / GRANIET FILM / DIGITAL CUBE

ドキュメンタリー映画(洋・邦)
〇地獄
〇キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性
〇ナワリヌイ
〇ZAPPA 
〇ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇
次点 サハラのカフェのマリカ


例年通り、今年もベスト5に統一する。とはいえ令和4年の公開作はグレードが高く、心にグサッとくる映画がズラリと並んだ。邦画に『桜色の風が咲く』がスンナリ入っても、『コーダ あいのうた』は次点からも落ちた。素直にベスト10にした方がいいのかと少し悩んだけどね。『桜色の風が咲く』は、あの盲目の男性(札内幸太)が主人公の青年(田中偉登)の自宅をひとり自力で訪ねあてた後で、青年から思いもよらぬ告白を受けるシーンが強烈で、大分前に見たのに、今これを書いている時でさえ、昨日見たかのごとく思い出す。青年の母親を演じた小雪も素晴らしい好演だった。それでも!主演女優賞と男優賞を選ぶなら、倍賞千恵子と磯村勇斗の2人にする。近未来SFサスペンスに主演だなんて倍賞千恵子史上初だろう。びっくりした。
市役所の職員を演じる磯村は、この4,5年彼を見てきた中ではベストの役柄と演技。彼が劇中役所の応接室で20年ぶりに再会する”オジサン”は、誰が見ても人生の岐路に立ってしまった(帰るところを自ら断っていたリアルな)”車虎次郎”である。父親の葬儀にさえ来なかった最悪な伯父に事務的な態度をとれず、クライマックス、研究所から伯父の遺体を強奪して脱出する様は、愚かなる寅次郎の血を引く甥の満男そのものだ。これは早川監督の計算か?
最後に、助演男優賞は、『シン・ウルトラマン』の山本耕史。彼が演じたのは宇宙から地球新緑にやって来たメフィラス星人である。人間ではない。それなのに、彼が演じた宇宙人は劇中の人間たちはおろか、見ている観客まで魅了しそうな程、輝いて見えた。でも、よくよく考えてみれば、本作での彼の演技はこの数年、彼がTVで演じてきた―例えば、磯村勇斗とのコンビで見せたゲイのカップルの年長者役や、NHK大河ドラマでのずる賢い侍大将(三浦義村)や、地方のホテルマンでありながら実はその一帯を牛耳る陰の実力者役ーなどなど・・・。
つまりメフィラス星人は、それら一連の延長線上で演技者としての集大成に思えるのだ。彼が随所で魅せた、あの指パッチン。ポール牧より良かった。

「イラン映画を福岡の宝物に(AIFM)」プロジェクト東京上映会 (2/1~4)

モフセン・マフマルバフ監督作品セレクション
デジタルリマスター版上映とオンライントーク


2023年2月1日(水)~2月4日(土)(4日間)

会場:アテネ・フランセ文化センター


福岡市総合図書館は、アジアフォーカス・福岡(国際)映画祭で上映されたアジア映画のアーカイヴィングを行い、日本とアジアの国々との文化交流の一翼を担って来ました。
その中には、多くのイラン映画の名作が含まれています。映画祭が終了した現在、その志を継続すべく立案されたのが「イラン映画を福岡の宝物に(AIFM)」プロジェクトです。

★「イラン映画を福岡の宝物に(AIFM)」プロジェクトへの寄付について
これまでのアジアフォーカスでの上映作品に加えて、優れたイラン映画を購入し、福岡のフィルムアーカイヴに保存するプロジェクトです。
一口千円から寄付を募っています。寄付金は、作品購入に充てられます。
詳細は、下記にお問い合わせください。
aifm.iraneiga@gmail.com


今回の東京上映会では、福岡市総合図書館に寄託・寄贈されることとなったモフセン・マフマルバフ監督の4作品がデジタルリマスター版で上映されます。ロンドンにいるマフマルバフ監督のオンライントークも予定されています。
なお、最終日には、アボルファズル・ジャリリ監督の『グリーン、ホワイト、レッドーイラン映画の歴史を求めてー』が特別上映されます。

2月1日(水)
14:20『サラーム・シネマ』(90分/DCP)
16:20『ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ』(92分/DCP)
18:00 トーク:四方田犬彦(映画誌・比較文学研究者)
19:30『パンと植木鉢』(78分/DCP)

2月2日(木)
14:40『タイム・オブ・ラブ』(70分/DCP)
16:20『サラーム・シネマ』(90分/DCP)
18:00 トーク:市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)
19:30『ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ』(92分/DCP)

2月3日(金)
14:30『パンと植木鉢』(78分/DCP)
16:20『ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ』(92分/DCP)
18:00 トーク:ショーレ・ゴルパリアン(映画プロデューサー)
19:30『サラーム・シネマ』(90分/DCP)

2月4日(土)
15:30 プレゼンテーション:山口吉則(「イラン映画を福岡の宝物に(AIFM)」プロジェクト代表)
  『グリーン、ホワイト、レッド ―イラン映画の歴史を求めて―』(75分/DCP)
17:30『タイム・オブ・ラブ』(70分/DCP)
19:00 オンライントーク(東京―ロンドン):モフセン・マフマルバフ監督
  司会:石坂健治(日本映像学会アジア映画研究会代表)

*各回入替制
*全作品日本語字幕
*全作品デジタルリマスター版
*トークは本特集のチケットをお持ちの方はご入場になれます。

1回券:
一般=1200円
学生/シニア=1000円
アテネ・フランセ文化センター会員=800円

3回券:
一般/シニア/学生/会員=2400円

※チケットは1回目上映開始の20分前から、当日上映分を販売

http://www.athenee.net/culturalcenter/s/c/makhmalbaf.html

TUFS Cinemaイラン映画『ジャスト6.5』上映会 (2/12)

東京外国語大学TUFS Cinema 
イラン映画『ジャスト6.5』上映会

https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/2023/01/16/230212/

日時:2023年2月12日(日)14:00開映(13:40開場)

会場:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/contact/

プログラム
映画『ジャスト6. 5』本編上映
トーク:森島 聡 (東京外国語大学非常勤講師)
司会:佐々木あや乃( 東京外国語大学教授)


★入場無料、事前登録制(先着250名)、一般公開

事前登録フォーム 
https://forms.gle/nTcsRXQN9e81CoGp7
*会場での参加登録も可能(満席の場合、事前登録者を優先)

主催: イラン文化センター( イラン・イスラム共和国大使館文化部)、
    東京外国語大学TUFS Cinema
協力: 東京外国語大学多言語多文化共生センター


『ジャスト6. 5』
作品あらすじ:イランと日本で活動する麻薬密売組織を追うイランの警察は、一斉摘発から首謀者の逮捕に成功する。勾留されながらも何とか逃れようとする麻薬王、組織壊滅を狙う警察、そこに様々な人間模様が描き出される。2019年第32回東京国際映画祭にて最優秀監督賞・最優秀男優賞を受賞。イランにおいてもファジル国際映画祭にて観客賞・編集賞・録音賞を獲得。

監督・脚本:サイード・ルースターイー
音楽:ペイマン・ヤズダニアン
出演:ペイマン・モアディ(『別離』)、ナヴィド・モハマドザデー(『ウォーデン 消えた死刑囚』)、ファ
ルハド・アスラニ
2019年 / イラン / ペルシア語 / 131 分 /日本語字幕付き

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東京国際映画祭『ジャスト 6.5』 2019年11月2日  記者会見 及び Q&A(咲)
http://cineja3filmfestival.seesaa.net/article/471578510.html
作品紹介 http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/479344929.html
公式サイト:http://just6.5andwarden.onlyhearts.co.jp/



◆TUFS Cinema その他の上映会予定はこちらで!
https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/screening-schedule#Recently
posted by sakiko at 12:29Comment(0)上映会

映像女性学の会 第47回女性監督作品上映会 矢臼別物語 北の大地からのメッセージ

映像女性学の会 第47回女性監督作品上映会 
山本洋子監督作品

矢臼別物語 北の大地からのメッセージ

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2023年1月21日(土)18:30~20:30
場所 渋谷男女平等・ダイバーシティセンター
(渋谷区文化総合センター大和田8F) 地図はこちら
ゲストトーク 山本洋子さん(上映作品監督)
参加費無料 カンパ歓迎   
定員30名 できるだけメールで事前予約をお願いします 
ycinef@yahoo.co.jp

※コロナ感染拡大で開催中止となる場合があります。

■上映作品
『矢臼別物語-北の大地からのメッセージ』 
(2021年/80分/監督:山本洋子)
北海道根釧原野の一角に1万7千ヘクタールの日本一広い陸上自衛隊矢臼別演習場がある。この演習場の中には、2箇所の民有地があり、その地で人々が普通に暮らし、全国から人々がやってくる。
1962年、ここに暮らす農民の土地を買収して演習場は作られた。しかし、「私はここに居たい」と断固買収に応じなかった2軒の農家を、地域の農民、先生、学生、市民たちが支えた。あせらず、ゆったりと、地に足をつけた創意ある楽しい闘い、文化が生まれ、それは次世代の若者たちへもしっかりと受け継がれている。ロシアのウクライナへの侵略!今こそ平和への選択肢が求められている時はない。矢臼別の独特の闘いは、そのヒントにあふれている。

■監督プロフィール 
山本洋子 教育映画関係の助監督を経て、一時映画創りを中断していたが、1974年『大須事件』で初監督。戦争に加担しない、弱者の目線で見る、時の政府には常に懐疑の目を持つ、の三つを自身の映画創りの座標軸に据えて創り続けている。「国際障がい者年の記録」(1982年)「夏雲―逝きしものへのレクイエム―」(1990年)『東京大空襲の記録』(1992年)「軍隊をすてた国」(2001年)「明日へ紡ぎつづけて」(2009年)。主な脚本作品「ボクちゃんの戦場」(1984年)「わが心の朝」(1989年)「金色のクジラ」(1996年)
主催 映像女性学の会   
お問い合わせは小野まで(mail:ycinef@yahoo.co.jp  ℡:090-9008-1316)
posted by akemi at 06:49Comment(0)上映会