〔洋画ベスト5〕
『ノマドランド』
『MONOS 猿と呼ばれし者たち』
『ONODA 一万夜を越えて』
『007 ノータイム・トゥー・ダイ』
『ウェンディ&ルーシー』
『Mank マンク』
次点『デッド・ロック』
(C)ELEVEN ARTS Studios/2021「太陽の子」フィルムパートナーズ
〔邦画ベスト5〕『アンダー・ドッグ 前・後篇』
『映画 太陽の子』
『キネマの神様』
『るろうに剣心 最終章 THE FINAL』
『ルパンの娘 劇場版』
次点『信虎』
〔ドキュメンタリー映画ベスト5〕
『犬は歌わない』
『ハイゼ家百年』
『コレクティブ 国家の嘘』
『サマー・オブ・ソウル あるいは革命がテレビ放映されなかった日』
『アメイジング・グレイス』
次点『なれのはて』
トータルで考えると、去年もっともインパクトのあった映画は、『アンダー・ドッグ』『ウェンディ&ルーシー』『犬は歌わない』の3作だ。
偶然にも、3作ともタイトルに犬がついている。『ウェンディ&ルーシー』のルーシーとは、犬の名前である。
『ウェンディ&ルーシー』は、クライマックスで目頭が熱くなった。2008年の旧作だが、忘れられない映画になりそうだ。『ノマドランド』のノマドにさえなれなかった哀れな女を演じたミシェル・ウィリアムズは主演女優賞である。
『アンダー・ドッグ』は、ギラギラ輝く北村匠海に圧倒された。チャラけた役ばかりを演らされるミュージシャンのイメージの強い彼が、真逆の舞台役者・森山未來相手に、ボクシングのリングで見事にはじけていた。
ところで、共演者との奇縁が続いた彼は、三浦春馬の共演者の一人であり、事後処理にも似たドラマの最終回での演技は健気にしか見えず、とても印象的だった。その反動が『アンダー・ドッグ』だったのかな???
『映画 太陽の子』は、三浦の死後に放映された20年作(製作は19なのだが、21年に劇場公開された以上、ベスト5に入れておきたい。『ウェンディ&ルーシー』同様、引き裂かれる話で、やはり泣かされた。
僕は悲劇が好きらしい。